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合気道修行 塩田剛三 対すれば相対す

塩田剛三。この本を読んでいる人は知っていると思いますが、「合気道」という名前を日本だけでなく世界に広めた人です。

自分は高校生の時になんとなくYouTubeで塩田剛三さんの師匠でもあった植芝盛平の動画をみてはまったこともありこの本を読むのは楽しみでした。

この本は塩田剛三さんが合気道に対しての考え方や師匠との交流から感じていたことが書かれています。この中で自分が感じたポイントをまとめさせていただきます。

目次

重心

武術全般ではありますが、合気道において体の使い方をとにかく重要視しています。そのため体の軸を常に中心においておくことでどんな姿勢からでも最大限の力を出すことができると言われています。

また本には大地と常につながる。といった表現がされていたのが印象的でした。

合気道においてはこれを中心線とよび、軸のブレがない不動の中心線を作り上げることが全ての根幹であるようです。

精神力について

またこの本の中で印象的だったのが精神の力について書かれていることでした。

肉体には限界があっても、精神の力には死ぬまで限界がありません。それだからこそ、武道においては衰えるということがないのです

塩田剛三

と書かれてあり実際に師匠であった植芝先生の精神力の強さについてのストーリーが書かれてありました。病気の中で体も弱っていても精神力があれば事故を最高の状態に持ってくることは可能だ。と書かれていました。

正直今の自分は筋トレをして肉体を高めてはいますが精神力についてはまだまだだと感じているためとても自分に響く内容でした。

呼吸力

肉体、精神力の話の他にもう一つ呼吸力についてもこの本では触れられていました。こちらが興味深かったのですが、呼吸力というのは

「自分の体の持っている能力を、最大限に、しかも最も効率よく使うところから生まれる力です。」

と定義されていました。

詳しい方法などについては書かれていなかったのですが、状態としては無の境地を目指すことだと書かれていました。

あらゆる不安が消えて、自分自身を完全に信じ切れるようになり明鏡止水の境地に達することが呼吸法の究極の形だということでした。

リズムも関係し、相手や周りのものとの調和があって初めて呼吸法は成り立つとのことなのでこ自然との調和という感覚も必要だと感じました。

今の自分にはまだピンときていないですがいつかこの感覚がわかる時がくるのでしょうか。笑

まとめ

この本の中には植芝先生の神がかり的なストーリーについてもまとまっていました。

アメリカ軍の銃弾を避け、相手を倒す話は本当かよ。という思いもありましたが境地に立つ人間は通常では考えられないことを成し遂げてしまうのでしょう。

最後に自分がとても深いなと思った文章を上げさせていただきます。

いくら立派な言葉を並べても、それが押し付けであったなら意味がないのです。他人から与えられた言葉は、しょせん他人のものでしかありません。自分の納得によって出てきたものではないはずです。怖いのは言葉を知ることによって、あたかもその本質までわかったような気になることなのです。そうすると本人の主体がどこかに行ってしまって押し付けられた言葉だけが一人歩きしてしまう。言葉が人間を縛ることになってしまうのです。

どれだけ素晴らしい環境でも受け身の姿勢であれば何かが変わるわけではない。自分の人生を自発的に動くことでした未来は開かれないと自分は解釈しました。

いい言葉に触れるのは大切ですが、自分なりの言葉を作り出せるようにも意識したいと思いました。

素敵な本に出会えて感謝です。

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