著者の経歴を見た時はびっくりしました。
著者は過去に人を二人も殺した現役の死刑囚。自分の罪を認め一度も刑務所を出ないと決めた著者は元は150を超えるIQをもち、社会人時代はトップセールスマン。
月に100冊の本を読み限られた時間の中で本を書く異例の過去を持つ著者が高校生との文通を通じて勉強法や人生において大切なことを学ぶことができます。
何度も読みたい良書だったので、しっかりと内容を忘れないためにも自分が読んでいる中で感じた重要なポイントをまとめておきます。
人は変われる
人と無理に関わる必要はなく他者に振り回されるくらいなら自分のために時間を使うことが大切です。「和して同せず」という言葉にもあるように自分の主体性を持つことが重要です。
また変わりたいのであれば、「やると決めたら何があってもやり抜く」という気持ちを持つこと。
「できるかな」ではなく「やり抜く」という考え方と行動を心がける。変わるのに必要なのは頭の良さではなく、やり抜く、嫌なことでも決めたら続ける意志の強さ。これを継続することで「根拠のある自信」につながる。できない理由や言い訳ばかり考えていても、変われない。
続けられる人と続けられない人の違い
この違いは「目標が明確かどうか」が影響します。とにかく目標を明確にしてそれを目に見える形にしてく。そして「なれたらいいな」ではなく「必ずなる」という考え方をすることが大切。達成のためには大きなことを一日でするのではなく「小さなことをやり続ける」こと
道を決めるまでは迷っても大丈夫だが、道を決めたのであればもう迷ってはいけない。不安になるのはみんな同じ。だけど気にしても変わらないことがほとんどということを覚えておくと良い。
ありもしない不安を勝手に考えることを杞憂と呼ぶ。古代中国の紀の国の人が天が落ちてくることを心配している様子からできた言葉です。日本語では取り越し苦労ともいいますがとにかく不安は自分の心が作り出すものなので気にしないことが一番
集中力を上げるトレーニングについても書かれていました。
コツコツと進めていくのが大切で、その中でもやみくもではなく必ず自分の弱点を冷静に分析することが大切です。それもしないで「不安だ」「だめだ」というのは自分の足を引っ張っていることと同じ。世の中で失敗する大半のタイプはこれです。
自分で決めた目標を達成できない人というのは、誰のせいでもなく、自分で勝手にできないように行動する人のこと。目標を決め、弱点をみつけて潰していけば実力は上がっていく
時間の種類を把握する
時間には大きく三つの種類があります
- 一時間以上のまとまった時間
- 30分程度の時間
- 2,3分から10分未満の細切れの時間
この中で③の時間の使い方を活用できるようになると多くのことを達成できるようになる。短い時間でもできることは実はたくさんある。メールの返信であったりちょっとしたブレインストームやスケジュール確認などできることがあるのでこの細切れの時間をいかに効率的に使うかが大切です。
日頃の生活パターンや態度が、自分の本当の姿であることに気づくことが大切
伸びる人と伸びない人の違い
これも明確にちがいがあります。その差は、知能の良し悪しよりも、自らの失敗や非を虚心(素直)に見つけることができるかどうかです。
営業職では顧客のNOが続くと諦めてしまう人が多いですが、どこが悪かったのかどのように悪かったのかというミスを素直に認めて改善しようとする姿が変わり目になる。自己否定ばかりでなく、どのように強化できるかを前向きに考えることができれば何歳からでも変われるし、変化できる。
自信の付け方
勉強に限らず、決めたことに取り組む、投げ出さない練習をすることが大切。頭がいいとか悪いとかではなく自分が決めたことに一生懸命に取り組む。その努力が結果につながる。それだけ。
そしてそれが自信につながり、次の行動に駆り立ててくれる。
自信というのは、何かをやり遂げていく中で持つのであり、困難なことにぶつかった時に自分を励まして支えてくれるものです。自分に自信のない人が多いですが、それは自分に続けられる力があることを信じていない人たちのこと。できないと決めつけないで、心を決めてやれば必ずできる。その諦めの経験が続くことで何にもできない自分と思い込む大人になってしまう。
だれかがそばにいて、いつも「がんばれ」と声をかけてくれるならいいですが現実は自分一人。だかこそ自分で自分を往年して、目標に向かって頑張る必要がある。何かをやるときには自分を疑ってはいけない。
一点注意しておくことは、
自分の自信は自分の存在に持つものではないということ。「自分はすごい」「自分は他の人とは違う」「特別な人間だ」と自分のやったことではなく、自分自身に持ってはいけない。自信を持つ対象は自分が何かに取り組み続けたという自分の心と行動に持つべきです。ここを勘違いしないように
結果を出す人の特徴
将来頭角を表すのは、自分の目標にむかって、日々着実に行動ができる人です。毎日何時間も机に向かえる、暗記や自分の勉強方法、時間の使い方を考え、時には遊びたい気持ちを抑えて、己を律することのできる人。
「できたらいいなぁ・・」ではなく「やるんだ!」と決意している人が結果を出す。
人は自分に甘くしたいものですが、自分に甘くすればするほどつまらない人生になります。
苦しさに耐える、苦しむほど自分の力はつく。それが将来の選択肢につながる。若い時ほど自分に楽をさせない。
まとめ
本の帯にある「したい人10000人、始める人100人,続ける人1人」という言葉にもあるように一番難しいことは継続することです。
成功の秘訣や自信の付け方などといったポイントでも全てに通じて書かれていたのが「自分で決めたことを継続すること」でした。
何度も何度もアプローチを変えて書かれており、他の本でも継続することの重要性は書かれていることからやはりこの部分が人生を変えるヒントなのだと強く感じました。
みんなできないのが普通。でもその中でやり切ることができれば確実に人生は変わるし、なりたい自分になれると確信できました。
自分は言い訳しがちでやらないという行動を取ってきましたが今一度考え直そうと思います。目標を明確にし、それにむかって小さい積み重ねをする。その過程ででてくる課題や苦手な部分を克服していく。感情に頼ると不安定になるのでとにかく仕組みなどを活用。
そうすればなんだってできると感じました。
こんな普遍的なことを学べるこちらの本は良書でした。
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