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Googleを驚愕させた日本人の知らないニッポン企業 山川博功

最近は毎週一冊ペースで本を読むように意識しており、今週読んだのはこちらの本。

ビィ フォアードという日本では馴染みのない会社がアフリカを中心に世界の名だたるIT企業などに負けないレベルでSEOの上位を取り、Googleの副代表が直接話を聞きにくるという異例の快挙を遂げた会社についての本でした。

扱っているのは中古車。日本でオークションなどから仕入れた車を世界に向けて販売するビジネスで世界中に輸出を行う巨大ECサイトを運営するビィフォアードという会社。

日本では聞かなくても世界で有名な企業があるのは嬉しい限りです。

読んだ内容を忘れないためにもアウトプットとして感想をまとめておきます。

目次

とにかく出してみる

アフリカという土地でトップクラスの販売シェアをもち、今では世界の色々な国に車を輸出しているこの会社のすごいところはとにかく、なんでも試してみるというスタンスにあると思います。

最初の章などにある創設者である山川さんの会社をつくるまでの経過についてもとにかく行動力とエネルギーにあふれており、やりたいことのためにはどんどんと突き進むパワーを感じました。

雑用しかできない中で休みの日を使い、車を販売するようになり、そこからトップ営業マンになる過程はビジネスで結果をだすための執念みたいなものを感じました。

そして中古車の販売から、試しでだしてみた解体車の販売、そしてパーツの販売などととにかく試してみることの重要性がとても印象的でした。

快進撃を続けているようにも見えますが、もちろん世界情勢や国の文化の違いで大きな損失を出すこともありそれでも前に進んでいく姿は事業をする上で大切なマインドセットだと思います。

IT導入の重要性

そして自分が最もすごいなと感じたところが積極的な設備投資をこの会社は行っていることでした。

最初は根性論のような戦い方で薄利多売のビジネスをして基盤を作ったあと、色々な国の違いにより発生する料金の違いやルート開拓といった部分を積極的にIT設備投資に使うことで解決していく様子がとても効率的だと感じました。

中でも法律が突然変わったり賄賂がいまだに当たり前になっているアフリカにおいて独自のシステムを作り出し販売の効率化を図っているところなどはとても印象的でした。全てが揃ってから行動するのではなく、まずは利益を非効率でもいいから作り出しその後から効率化を進めていくのが今の時代に最適な方法だと感じました。

どうしても失敗したくないという先入観に怯えてしまい行動できない人が多い中この姿勢を持つだけでも大きく成果につながると思います。

独自の販路を作ったり、国別でのコストを割り出すシステムを開発したり、顧客情報の管理などあらゆるものを自社で作るには相当な費用がかかっているにもかかわらず積極的に設備投資をしていく様子が書かれていたのですがそれがここまでの結果に繋がっていると感じました。

まとめ:諦めない。とにかく前に進む

私自身は車について知識は全くないので業種としては詳しくないのですが日本という小さな国からここまで世界に展開できる会社があるのを知れただけでも嬉しかったです。

人が少ないから、お金がないから、言語がわからないからといった挑戦しない理由はいくらでも思いつきますが、そのなかで戦い方を工夫しここまでの企業になれるという一つの生の成功例を知れたことが良かったです。

頭を使って、どんどんと挑戦する。シンプルですがやはりそれが一番大切なのだと改めて再確認できました。

本はこちらから

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