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地頭力を鍛える 細谷 功

具体と抽象という本を読んでこの方のことを知り、続けて購入しました。地頭が良いってビジネスでも日常生活においても得なんじゃないのかと思い読んでみたら、自分がいかに地頭が悪いのか(笑)と痛感させられました。

でも、無いものは無いし、それを自覚してできることをすれば良いだけなので改善していこうと感じました。

本書では、論理的思考力の訓練としてフェルミ推定という方法を紹介しているのですが最初にやってみると全くできなかったです。

自分は知らなかったのですがコンサルティング業界などではこのフェルミ推定を使った面接の質問が多くあるらしく、自分がなぜコンサルティングができていないのかが分かりました。

ただこのフェルミ推定は日々のトレーニングをすることで上達できるものらしいので、普段の生活での考え方を変えてみようと思いました。

では毎度ながらこの本を読んで自分が強く印象に残った箇所をまとめていきたいと思います。

目次

印象に残った箇所

頭の良い人には大きく分けて3つのタイプがいる

-物知りタイプ(知識・記憶力)

-機転が効く(対人感性力)

-地頭がいい(考える力)⇦本書でのメインフォーカス

地頭が良いとは3つのパートから構成されている。「結論から」「全体から」「単純に」考えるである

より詳しく説明すると

①結論から考える(仮説思考力)

②全体から考える(フレームワーク思考力)

③単純に考える(抽象化思考力)

地頭力というのは、ある意味人間の行動パターンの基本となる「思考回路」である。これを変えると全ての行動パターンが変わってくるために、単なる行動を1つ1つ変えるのとはインパクトの大きさが全く違う

フェルミ推定を学ぶべき6つのタイプ

この画像を見て、どのタイプの人がどの部分を重点的に学ぶべきかということがわかる。実際今の自分は最初の検索エンジン中毒と情報コレクター的な傾向があるのでざっくりいうと「自分の頭で考えない」タイプである。答えのないものでもしっかりと仮説を立てて考える力が必要になる。

対処法として書かれているのは

検索エンジン中毒の対処法

とにかく自分の頭で考える癖をつけること。脱コピペ族。場合によっては検索したがる自分自身をもう1人の自分で後ろから「羽交締め」にして仮説を立ててから情報収集や、分析を行う自分の頭で考える習慣づけが必要になる

情報コレクターの対処法

常に仮説より先に情報を集め始めるので、まず仮説をたてる癖をつけその仮説に従って情報収集を心がけることが大切になる

コミュニケーションで一番大切なこと。それは「自分が何を伝えたか」ではなくて、「相手に何が伝わったか」である。

仮説思考とは①今ある情報だけで最も可能性の高い結論(仮説)を想定し、②常にそれを最終目的地として強く意識して、③情報の精度を上げながら検証を繰り返して仮説を修正しつつ最終結論に至る思考パターンのこと

プロとは「その道の絶対座標」を持っている人のこと

例)音楽家における絶対音感など。これを軸にうまい、下手と判断する軸を持てる

真の地頭が良い人に求められるのは500ページの調査報告その内容を、相手に応じて30秒程度に説明できることである。ダラダラと長く説明するのは地頭を使っているわけではない。

トレーニング

1冊本を読み終わったら、読後にこのほんおキーメッセージは何か、30秒で説明するとしたら何というかと考えてみる。テレビでも講演会でもこれは応用できる。これを続けることで本質に迫る力が身についてくる

トレーニング②謎かけ。

アナロジー(譬え話)を鍛えるための日本古来の遊び。これは言ってしまいえば「共通点探しゲーム」のこと。ニュートンの万有引力も見方を変えれば「りんごと」かけて「月」と解いたのである。そしてその心はどちらも地球と引き合っている。

知的好奇心は二種類ある

「自分は好奇心が旺盛が」と安心している読者に一つ継承を鳴らしておきたい。実は知的好奇心には大きく分けて2種類存在する

-問題解決に関する好奇心(WH Y型)

-知識に対する好奇心(WHAT型)

である。地頭は前者のことを指し、後者は逆に有害にもなり得る。

タイプはクイズ形式の本を購入したときに、問題と答えが裏表ペアのものでこれの読み方でわかる

①問題を読んだらすぐに答えを読みながらどんどん読み進める(⇦WHAT型)

②問題を読んだら本を脇に置いて、自分なりの答えを出してから答え合わせをする(WHY型)

である。自分は完全にWHAT型の人間だった。知識への好奇心と問題解決への好奇心ということでベクトルが違うのだ。

WHAT型はとにかく情報や知識を吸収することに貪欲で答えを知ると一気に物事を深く考えることをやめる。いわゆる雑学博士の類。

日本人は意外と多い。

基本的に答えがあるなしに関わららず一度自分の力で考えるみるという習慣づけが重要になる

まとめ

この本を読んで自分の中で印象に残った箇所を書き出してみた。今の現状としてはやはり自分は雑学博士。とにかく物事には答えがあって、それを自分の頭で考えずにすぐにネットで答えを見つけてそれを自分のものにする傾向がある。

ただそれはこれからの世界においてはある意味で量産型でしかなくもっと自分の頭で考えて行動する人に価値が出てくる。自分はビジネスでも人生ももっと豊かに幸せになりたい。その答えはネットに全てあるわけではない。

限られた情報から仮説を立て、それをもとに全体図を創造し、それに単純なアクションプランを考える。そして状況に応じて仮説を見直しアクションを調整していく。

それはトレーニングできる。謎かけや、30秒でまとめる、事業をシミュレーションなどできることはたくさんある。最初はもちろん下手くそで雑なものしかできないけどそれを繰り返していくことが今の自分に大切だと感じた。

まず調べるのではなく自分の頭で考える。この癖をつけていきたいと思います。素敵な本に出会えました。ありがとうございます。

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