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ローマ法王に米を食べさせた男

人口が減り続ける限界集落に派遣された公務員が怒涛の逆転劇。

地方を人気にさせただけでなく、地域のお米がローマ法王に食べられる献上品にまで!

という嘘のようなことを実際に達成したスーパーサラリーマンの高野さんという方の本です。

文章も独特で人柄が出ていてとても面白かったです。

この本はまた機会があれば読み返したいと思いました。いつも通り自分の中で印象に残った点をまとめておきます。

今回の本は、とにかくできないと思えることでも行動すれば道は開く。と言うことを強く感じれる作品でした。またブランディングというマーケティングでも大切な要素を取り入れているためビジネス的な観点からも面白かったです。

■足りないのは企画や計画ではなくシンプルに行動力

この本を通じて何度も触れているテーマですがとにかく高野さんが大切にされているのは行動すること。

限界集落において市は何度も何度も会議を行なって,企画書を作り時にはコンサルタントにお願いして意見を求めることもあったそうです。

でもそれで変わったことはない。だからこそ会議をなくし企画書をシンプルに一枚の紙にまとめたそうです。

そしてとにかく意識したのが行動すること。

これは今の自分にも多くの会社などにも言えることだと感じました。

失敗することを恐れて準備ばかりするのではなくとにかく失敗してもいいから行動を重ねる。それが大切だと著者は言っています。

■内側よりも外側からの意見を取り込む

これも面白く,とても重要な観点だと感じました。

会社の内側の人間だとどうしても悪いところばかりに気が向いてしまうことが多いようです。ですが周りの人がいうプラスなことに関しては自然と受け入れられる。

自分の親は褒めないけど,周りのおばあちゃんが褒めてくれると人が聞く。みたいなことを村のメディアを使い認知に使ったそうですがこれはすごく賢いやり方だと感じました。

■商品にストーリをつける

これはマーケティング的な話ですが。高野さんのお米にはローマ法王御用達米である。そして袋にはあのエルメスにも起用された作家がデザインをしている。というストーリーを作りそれをブランディングに取り込んでいます。

もちろんそれを実現させるハードルはありますがストーリーがあることで自然に人に話してしまうという流れを作ってしまったのが流石です。こーゆーメディア戦略は商品を広める上でとても大切だと改めて感じました。

■葬儀でその人の全てがわかる

あのスティーブジョブスも似たようなことを言っていました。

また自己啓発でも似たような話はありますがとにかく自分を最後の死の瞬間から逆算しようというものです。

一部引用ですが本より抜粋します。

“その人の評価がわかる時がありました。葬儀です。村のために生きてきた人の葬儀では、村中の人が参列して泣いていました。会社のために生きてきた人では会社の関係者が泣いていました。地域の福祉では関係者が、自分の家族に人生を注いだ人は家族だけが泣いていました。

自分だけにしか人生をかけてこなかった人の葬儀では誰も泣きませんでした。

それをみていると

1 × 何か = 答え

ということがわかりました。会社でいく、かっこいいことを行ってもなくなった時にわかってしまう。

亡くなった時に人の価値がわかるものである。

この部分には強く心を打たれました。

■まとめ

社長でもなくサラリーマンでも自分事で魂を込めて取り組めばこれだけの結果を出すことができる。

周りの反対も多く公務員では失敗することを恐れる人が多いがその中でもこうやって信念を持って行動できる人がいればこれだけの形になる。

人は死んだ時に評価される。それまではわからないがとにかく込めたものしか返ってこない。

自分の生き方、そして今の生活にすごく響く内容が多くとても素敵な本でした。また読みたいと思います。ありがとうございました。

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