この本は数々のテック企業のあるシリコンバレーでビルキャンベルという人物に注目している。
彼は表舞台にはなかなか出てこなかったが、数々のテック企業をコーチという立場からどのように支えたのか、という点について科学的な研究結果なども踏まえて解説されている。
テック企業だからこそ,テクノロジーを駆使した効率化を研究し尽くしたものかと思っていたがそんなことはなく、とにかく人に注目したものばかりだった。
急がば回れではないが、相手との信頼関係を優先させチームで何かを達成することを最優先させることが圧倒的な結果につながると書かれていたのが印象的だった。
実際ビルはどれだけ忙しくとも、人との出会いには時間をとり、人が困っている時にはとにかく助けられる方法を考えている。
相手がだれであろうと立場や権威も関係なく1人の人間として向き合うことを意識している描写が多かった。
相手と相手の家族を気にかけ、相手の存在を認めることの大切さが書かれていた。
また、だれに対しても正直でいて、何かが間違っていたりミスをしたらそれに関しては全力で怒るという姿勢も素晴らしかった。
これはやるのは正直簡単ではないしどちらもエネルギーを使うことだが、それがいかに大切かが書かれていた。
他に記憶に残っていることと言えば、テイカー、ギバーに出てくる話と共通する内容がとても多かったことである。
やはりギバーは圧倒的な結果を出すためには必須なのだろう。そしてこれをやっている人が自分の近くにいるなと確信できた。その人にお礼できるためにも本気で仕事を進めていく。俺はできる。絶対変われる。
人間関係も仕事も愛が大切だとは。面白い本だった