どもども!まっと(@matt_922w)です!
生まれたばかりの時の人間は限りなく平等です。ですが成長していくにつれ、育った環境、周りにいる人、友人そして身の回りに起きた物事など色々な要素が関わっていき私たちはそれぞれの価値観を作り上げていきます。
どんな人間に対しても1日は24時間あります。同じ時間をどのように使ってきたかで「今」があると思います。同い年でもテレビに出演しているようなモデルや俳優の人もいますし、ビジネスを立ち上げたり世界を旅している人もいます。これに対して
「彼らと自分は何かが根本的に違うのだ」と考えた人はいないでしょうか?
僕はずっと周りの成功している人は特別で自分とは生まれた時から違うのだと考えていたことがありました。
ですがそれは全くの勘違いで最近では彼らとの違いは小さなことの積み重ねの違いなんだと気付きました。
1日は誰にでも24時間です。この与えられた時間をどのように使うのかが少しずつ積み重なり違いが生まれていくわけです。
まさに諺にもある通り、「塵も積もれば山となる」というわけですね。
今回読んだ本 『天才たちの日課 〜クリエイティブな人々の必ずしもクリエイティブでない日々〜』は過去から現代に渡り、世界に影響を与えた人々が日常から行っていた習慣についてまとめられていた本でとても興味深い学びが多くあったのでその内容を自分なりにまとめてみたいと思います。
この本では現代でも名を残す有名な作家、芸術家、音楽家、思想家など合計161人の普段の生活から行っていた習慣について書いている本です。
一人あたり1−2ページぐらいの分量でまとめられてサクサクと読み進めることができるようになっています。天才と呼ばれたクリエーターの人々は普段から特別だったのでしょうか?そのような謎に迫っています。
日本からは作家の村上春樹さんが取り上げられています。
天才クリエーターたちの共通項
ここでは作家、芸術家、思想家などをまとめてクリエーターと呼ぶことにしました。161人ものクリエーターの普段の生活をみているといくつかの共通している部分があることに気付きました。全員に当てはまることではありませんし、クリエーターの中には一般の人間には理解できないような趣味などがあったりするのですが多くの人は大きく分けて二つのパターンがあると思います。
その二つとは
規則正しい生活を自分に課しいらない手間を省きアイデアや発想をだすタイプ
(リズム重視タイプ)
その真逆で自分のしたいことを最優先にしてやる気がでる時だけ仕事に取りかかるタイプ
(やる気重視タイプ)に分けられると思いました。
その二つについて実際に本に取り上げられているクリエーターの名前を出しながらタイプ分けをしていきます。
①リズム重視タイプ
本書を読んでいると60−70%ぐらいのクリエーターがこちらの自分に厳しいタイプに入ると思います。
自分に厳しいというより、毎日のリズムを同じにすることで体や考えることに対して無駄な労力を使わないようにしているという感覚が近いと思います。
そして多くのクリエーターが朝活を取り入れています。どれだけ夜の遅くに寝ても、朝の日の出と共に起きたり、早朝に起きて仕事に取り掛かる人が多かったです。また仕事は朝だけしないと決めていたり、食べるものも毎日同じものにしておくことで「考えなくてもいいことは排除する」工夫が施されています。
実際にビジネス本などを読む人は聞いたことがあると思いますが、多くのトップクラスの経営者の方達は朝活(朝早くから起きて仕事をするスタイル)を推奨する内容が多くあります。
例をあげるとすればツイッターのCEOであるジャック・ドーシー、スターバックスのCEOの
ハワード・ショルツ、AppleCEOのティム・クックなど世界に影響を与える実業家の多くが朝活を普段の生活から取り入れています。
本書の『天才たちの日課』でも同じように朝の同じ時間に起きて決まった時間に仕事に取り掛かるという行動を日課にしているクリエーターたちが多くいました。
スイスの心理学者であるカール・ユングは朝7時に起きて毎日同じ朝食を取っていたようですし、作家のアーネスト・ヘミングウェイ、作家ヘンリー・ミラー、日本の作家の村上春樹さんなどが挙げられていました。
村上春樹さんに関してはあるインタビューにおいて、
繰り返すこと自体が重要になってくるんです。一種の催眠状態というか、自分に催眠術をかけて、より深い精神状態に持っていく
参照:天才たちの日課より
と毎日同じことを続けることの重要性をといています。
他にも心理学者のウィリアム・ジェイムズ、作家のマヤ・アンジェロー、画家であるフィンセント・ファン・ゴッホも同じく規則正しい生活をすることを意識がけていたそうです。
人間というのは気分に波があるので日によってやる気が出るときと出ない時がありますが、ここで取り上げたクリエーター達は皆「やる気に関わらず時間とともに作業に打ち込むことで活動を習慣化する」という方法を取り入れています。またウィルパワーは朝が一番豊富なことを経験的に理解しているので朝から仕事に取り掛かる人が多いというわけです。
②やる気重視タイプ
そしてこちらは先ほどのリズム重視タイプと反対で、「やる気のある時にしか活動しない人たちです」
こちらのタイプは感覚でいうと短期集中型の人が多いような印象を受けました。
作家のF・スコット ・フィッツジェラルドは普段は午前11時ごろに起きて、執筆を始めるのは午後5時ごろになってから。
その間仕事をしていたわけではなく、多くの時間を妻とナイトクラブ巡りをしながら過ごしていたようだ。やる気が出るのは短期的なことが多く、本格的な執筆をする時には一度に
7000語から8000語も書くこともあったそう。(単語数が7000なのでかなりの分量です。)
2日間ほど連続で作品を書き上げ、修正を加えて完成させたりと短編小説を書くことを望んだのもこの短期的な集中が関係していたからだとされています。
他にも作家のアン・ビーティというかたは同じように短期集中型の執筆スタイルを取っていたとされる。彼女に関しては無理矢理にリズムをつけようとするとその反動で何ヶ月も作品がかけないスランプに陥ったこともあるそう。
こちらのような短期集中タイプの人は一般的にいう天才肌の感覚が多いと思います。
継続することは苦手だが、元のポテンシャルが高いために集中すると素晴らしい作品が短期間んで作れてしまう。そしてまたやる気が戻るまで好きなことをして過ごすようですね。
特殊なクセを持っていたクリエーターたち
世界には本当に色々な人がいます。世界に名前を残した人の中でも一般の人には理解されない
ような不思議なクセを持っていた人がたくさんいたようです。
むしろ人と違う感性を持っているという視点ではもしかすると独特なクセを持っている人たちのほうがクリエーターとしては向いていたのかもしれませんね。
彼らがもつ独特の考え、感性が音楽、本などの作品を通じて表現されていたのでかもしれません。
何人か読んでいて面白いと思った癖をもつ人を取り上げてみます。
最初がアメリカのジャズミュージシャンであったルイ・アームストロング。
彼は過激なスケジュールの中、どんな時であっても開演2時間前に楽屋入りを守っていたそう。それは楽屋にこもって色々な民間療法を試すためで、色々なところから仕入れた薬や軟膏などを服用していたみたいです。
また食後にはマリファナタバコを堂々と吸っていたとあります。彼によるとアルコールよりもマリファナは良いものであったそうです。これは日本人からすると理解しにくい感覚かもしれませんね。
そして二人目がサスペンス作家のパトリシア・ハイスミス。人付き合いが苦手で孤独だった彼女は執筆の前に強い酒とタバコを吸う習慣があったようです。面白いのが彼女は人間関係は苦手だったが動物、特にネコとカタツムリが大好きで家で飼って繁殖させていたそうです。
カタツムリを見ると落ち着くそうで多い時には300匹に渡るカタツムリを飼っていたというから驚き。
フランスに引っ越す時にはカタツムリの持ち込みが禁止されていたことから数匹のカタツムリを胸に隠して国境を往復したほどの愛着ぶり。もほや圧巻ですね。
おわりに
合計で161人の世界に名を残した人の普段の生活の様子をまとめた『天才たちの日課』、全員の習慣を読むのも面白いですし、気になる人や聞いたことのある偉人たちの日課を覗き見ることも出来ます。
多くの人に共通することもいくつかあるので(お酒やタバコを吸う等)それを探してみるのも面白いと思います。
天才は1日にしてならず。日々の小さなことの積み重ねが彼らの結果を生み出しているのならば、僕もこれからの生活次第で偉人になれる可能性があるということです。
せっかく生きているのならば多くの人に知ってもらえる存在になりたいので自分にあった生活リズムを確立して自分を高めていきます。
今回紹介したクリエーターたちはほんの一部で、他にも世界中の色々なクリエーターたちが取り上げられています。
憧れている人も取り上げられているかもしれませんよ?ぜひ読んでみてください。
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それでは!
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