どもども!まっと(@matt_922w)です!
現在はキャンプファイヤーやPolcaなどのクラウドファンディングの仕組みがどんどん生み出されていたり、Showroomというライブ配信のサービスでは投げ銭ができる機能が付き、お金を集める方法が多様化してきました。
そんな時代では大企業はお金をかけて有名人を雇うのではなく、ツイッターやインスタグラム、YouTubeなどで人気を集める人を積極的に利用し商品を売る方法をとっています。
これは彼らが集めるフォロワーに対しての広告に繋がるからです。また彼らは一般人であるので有名人よりも距離感が近い。そこにどんどん注目が集まってるんですね。
このような現代を生き抜いて行くにはお金を貯めているだけではなく、人の信頼を集めていける人にならないと生き残れません。
また逆にいうと、信頼を集めることができればお金などがなくても、生きていける時代になったということです。これはインターネットの発達で全ての情報が公開されるようになったことが大きな理由だと思います。
昔のようにお金に力を聞かして、物事を隠し通すことはできなくなっており、悪いことはできなくなってきたんですね。
本紹介
少し遠回りになりましたが、ふと先日読んだ本に、この”信頼を集める方法”のエッセンスがかなり詰まっていたので自分のアウトプットを含め、人と共有して起きたいと感じました。
小説ですし、簡単に読めるのでぜひ読んでいただきたいです!
またKindle Unlimitedの対象本なので無料で読めますよー!
ということで今回ご紹介したい本は
志賀内 泰弘 (しがない やすひと)さんの
『なぜ、あの人の周りに人が集まるのか?』です!
あらすじ
小説なので話にはしっかりとした流れがあります。全てを話してしまっては面白くないので簡単に流れを説明しておくと、
主人公ゆかりは親が始めたコンビニ経営がうまくいってないために助けることを決意します。海外でMBAを取得したゆかりはコンビニ経営なんて朝飯前だと高をくくって挑むのですが習った知識が役に立たずお手上げ状態に。
そこにひょこっと出てきた60歳を超えたぐらいの「おばちゃん」がやってくることによって少しずつ経営が軌道に乗り出す。。
といった話です。
面白いのはおばちゃんがすごい人ではない。ということです。むしろおばちゃんは動きは遅いし、トイレにも頻繁にいくようなむしろ足手まといに近い存在なんですね。
またマニュアル通りには一切動かずにルールを勝手に作ってしまうコンビニには必要のないくらいのおせっかいさんなんですね。笑
でも不思議な魅力をもつおばあちゃんにゆかりはだんだんと興味を持ち始めます。そしておばちゃんを観察することから一つずつ今までの行動を見直し、少しずつ業績を伸ばしていくという話になっています。
また定期的に出てくるゆかりのおじいちゃんのアドバイスもとても本質をついた言葉が多くて読んでいてハっとさせられます。
最後にはしっかりとしたオチがついているので小説としても完成度が高かったです!
それではここから、私が読んでいて特に記憶に残った場所についていくつかあげておきたいと思います。
『商』の国の人
ゆかりがコンビニ経営について助言を求め、もともと酒屋を経営していたゆかりのおじいちゃんに相談をしにいく時のことです。
商売の『商』という漢字がありますね。
別の読み方では 『商い(あきない)』と読みます。これについておじいちゃんはこのような言葉を残しています。
商いの言葉の由来にはいくつかの説があるそうで
『商い』という言葉の由来。
1。飽きないから商い
2。秋に収穫した作物を売ったため、秋に行う=商いこの二つとも聞いたことないけどめちゃくちゃ納得できるな。そしてもう一つの由来が一番納得できた。#ブックアウトプット
— まっと@アメリカ在住 (@matt_922w) November 30, 2017
と
『商い』の由来
昔中国に『商』という国があり小国にも関わらず、交易でとても栄えていた。
その後、戦いにより滅んでしまったが、交易を通じて大勢の人たちの信頼を得ていたため『商』の国の人たちは何も問題なく引き続き豊かに幸せに暮らしたことから。これかなりしっくりくる#ブックアウトプット— まっと@アメリカ在住 (@matt_922w) November 30, 2017
というようなことを言っています。
この商の国の例えを聞いたときに私は「なるほどな。」と思いました。
商売というものは物を売り買いすることで成り立ちます。インターネットでも物を買えますが、
買う人と売る人がいることで成り立ちます。
つまり、人が関わることなので信頼関係がないと物を売ることができないのです。
逆にいうならば、信頼があるならば、商品を売る必要はなくてお客の方から買いにきてくれるんですね。
これは有名なセールスマン全てが言うことでもあり、
優秀なセールスマンは最初に商品を売ることではなく、信頼関係を作ることに時間をかける
だそう。
同じ商品をネットで安く見つけることもできるし、似たような商品だってたくさんある
現代では何を買うのかではなく、どこから・誰から買うのかが重要視されているんですね。
この話を聞いて自分も 『商』の国の人間になることを目指そうと決意しました。
おせっかいと親切の違い
タイトルにも書いたのですが、おせっかいと親切の違いを説明できますか?
コンビニですが、おばちゃんはお客の顔と何を買うのかをしっかりと覚えていて相手に応じて会話を変えて行きます。
マニュアルに従うならばそれはおせっかいであり、ゆかりはそれをよしとしません。
そこで出てくるのがゆかりのおじいちゃん。
おじいちゃんはこう言います。
相手に求められてから何かをしていると境目がわからなくなる。おせっかいと親切の境目がな。だからな、普段からなんでもいいから相手のためになりそうなことを考え続けて、『おせっかいかなぁ』と思ってもやってみる。そのうちにな、なんとなく見えてくるんじゃないかな、その境目が。
これを見たときに
私は親切か、おせっかいかを決めるのは自分ではなく”相手次第”なんだ。
と思いました。自分が良いと思うことが必ずしも相手にとって良いことだとは限りません。皆さんも経験ありませんか?
私は相手のためを思って、宿題を手伝ってあげていたら、相手から
「勉強にならないからやめてくれ」と言われて驚いて言葉が出なくなった経験があります。
自分なら宿題が早く終わって違うことができることが嬉しいので相手も同じだろうと考えたのですが結果として親切の押し売りのような形になってしまいました。
でもはっきりとした境目はありません。相手によっても反応が違うし、その日の気分によっても反応は変わってくることがあるので。
最近は相手に嫌われたくない一心と迷惑に思われたくない気持ちで
何かをしたいと思ってもやめていたのですがこれを読んで考え方が変わりました。
どんどんと親切にして行きます。それがおせっかいだと言われたとしても人によって反応が違うはずですし、ある人にとってはめちゃくちゃ嬉しいことになるかもしれないので。
そうやって相手のことを考えることが相手からの信頼にも繋がっていくんだと思います。
本ではちょっとでも迷ったときには『おせっかい』をしろとありました。
それぐらい積極的にいけということですね。
腰痛と91%
これはゆかりが成果が出ないことに焦りが出ているときに、働きすぎていて体調不足を起こしたときにおじいちゃんが言ってくれた言葉です。
体というものは不思議なもので無理をしていると疲れがだんだんと溜まって行くのですが、その間も動くことはできるんだそう。
ですがその疲れが一定限度を超えた瞬間(91%)に体は突然動かなくなる。
だから無理をしてはいけないという話なのですが
それを商売に置き換えておじいちゃんはこう言いました。
数字がどうのと悩んでるようじゃが、ワシの腰痛と正反対の理屈だと思えば良い。今が70%なのか80%なのかはワシにはわからん。でもな。ユカリ。精一杯頑張っておるんじゃろ。あと1%の努力、あと1%のおせっかいで良い。続けることじゃ。いつか91%になる(そうなれば一気に軌道に乗る)
この言葉を聞いたときに私はこの写真が頭に浮かびました。
諦めてしまえばそこで終わりである。自分が信じたことならばそれを諦めずに続けて行くことでいつか成功する。ということですね。
これは数々の経営者の話を聞いていても同じようなことを言っています。
自分ができると信じたのならそのまま続けて行くことが大切です。
これは著者『革命のファンファーレ』を書いた西野さんも似たようなことを言っていました。
今やっていることを信じて黙々とやり続けることで成果がでることを信じてやって行きます。
おわりに
初めて書評を書いたのですがどうだったのでしょうか?
実は他にもまだまだ書き残しておきたいことがあったのですがネタバレになってしまうそうだったのでここら辺にしておきます。
結局のところ、心は人に通じるということを強く感じました。何かをしてほしいなら、まずは自分からすることです。そうすれば気持ちが人に伝わっていつか返ってきます。
見えないものですし、いつ返ってくるかなんてわからないですが、人からの信頼を得るにはまずは自分から相手を信頼することです。
ちなみに他にも
”天使の分け前”、”鉄棒の懸垂” ”マニュアルは諸刃の剣”
などかなり面白い内容が書かれているのでぜひ読んでみてくださいねー!
もし読んだ人がいましたら意見交換なども待ってます!読書好きの友人募集中です!
それでは!
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